2月11日(建国記念日)午前8時から当番である東組の区民が拝殿に、農業等産業と食の神である豊受大御神の額を飾り、神前の三方にお米を乗せ、松、竹と一輪咲きの梅の枝を立て、竹には半紙で折った鶴を下げ、その下に、しだの根と里芋で作った亀を並べ、その前には、ゆでたゴボウ、ゆでた里芋、ところの根、煎った籾、ゆでたセリ、海藻の神饌を入れた重を並べ、一方、当番は、竹串をつくり、ごぼうを刺し、とうがらし味噌を付けて焼いたごぼうを作り、神前に供え、参加者全員に配ります。
午前11時からの消防総会の後、奉社祭が区民全員で執り行われます。
消防班長の進行により、まず日本酒を一献、その間、神社役員が豊受大御神の前に出て、両側にお酒をつぐ人がつき、日本酒をいただきます。司会が東側の席から謡をうたう人を指名し、指名された者は、喉の通り具合を参加者に問い、喉がとおっていないという声があった場合は、また一献、喉が通ったらとの声がでたら、指名された者は、謡いの一番の一小節「所は髙砂子の・・・・・」を謡い、二小節以降を参加者全員で謡い、豊受大御神の前に出た人は、重に入れられたトウガラシゴボウ等神饌を包んでもらい自席に戻ります。次の謡いが始まるまでの間、全員で、日本酒を一献いただきます。
このように、豊受大御神の前には、神社役員の他、現区長及び代理者、新区長及び代理者、当番組代表、次期当番組代表が出ます。謡いも一番、三番、二番、四番、五番(千秋楽)と変わり、最後の千秋楽では、謡いの最後に太鼓に合わせて次期当番組代表が神前の松、竹、梅、鶴、亀を飾った三方を中殿へ運び、参加者全員が拍手をして無事に奉社祭を終了します。